第9回日本救護救急学会 学術集会 会長

池田 尚人

昭和大学江東豊洲病院

脳神経外科 教授

 この度ご指名を賜わり、第9回日本救護救急学会学術集会を2024119日(土曜日)に昭和大学江東豊洲病院(東京・豊洲)におきまして開催させて頂くこととなりました。今後の発展が期待される本学会を開催させていただき誠に光栄に存じます。

この学会は、救護・救急の研究と普及、さらには救護救急体制に関する全ての手技の質の担保の向上を目指すことで、国民の福祉の向上につながることが目的であります。そのため傷病者が発生現場から病院の治療までの間で関係する医師・看護師・救命士、さらには保健師・ファーストエイド(first-aid)に関わる全ての方が参加する学会です。一方、人口の高齢化と生活習慣病の増加による救急体制の破綻、そして高齢者や慢性疾患に対する医療資源の限界は遠くない未来の課題であります。さらに自然災害やCOVID19で体験した感染症に対する対応も現行の医療体制だけでは限界となることは既に予測の範囲を通り越し現実になりつつあります。この環境で医療資格の有無を問わず全員参加が可能な本学会の将来性は今後増すことが期待されます。医療資格者から一般市民から医療資格者まで様々な多職種者の有機的な連携が効果的につながれるために、今回のメインテーマを「繋ぐ救護」としました。この大会で議論された内容が、本学会の目的につながれば幸いです。また職域を超えた議論と情報共有が可能になるために佐々木 純 先生(救急センター)に副会長をお願いしました。一方世の中を顧みると、COVID-19感染症が落ち着き、多くの競技会やイベントが再開しておりますが、災害、事故そして戦争が発生しております。この大会ではこの点を考慮した特集(災害、事故、放射線障害と毒物対策、など)を計画し、AED 20周年の企画も用意しました。多くの皆様にご参加いただき、活発な議論が行われことで意味深い学術集会になることを楽しみにしています。

多数の皆様のご参加を心よりお願い申し上げます。